ブランド(Brand)の語源

ブランド(Brand)の語源は、牛や豚などの家畜に押す焼き印の“Burned”であると言われています。これは、当時の商人たちが自分の所有物(商品である家畜)を他人の物と識別するための標識の役割を果たしてきたものです。
 
以前はただ単に「自分の物を他人の物と区別する」だけが目的だった”Burned”は、時代の変化や経済の発展とともに、しだいに「他社と違って優れている商品やサービスである」ということを表す”Brand”に変わってきました。
 

顧客を取り込む ブランド力の大切さ

電化製品にしても、バッグや化粧品にしても、はたまた飲食店や旅行にどこの飛行機に乗ろうかでも、
「あのブランドの商品が欲しい!」
「あそこなら信頼できるし安心だよね!」
「あの(ブランド)のものを持っているだけでステータスだよね。」
「あの(ブランドの)サービスを受けたい」
といった脳裏にイメージされるだけの無形の概念が、人の行動を裏付けるまでに変化してきたのです。
 
商品価格やサービスの料金がほぼ同じだとしたら、よりブランド力のある方へ顧客は流れていきます。そして、その強いブランド力によって誘引された顧客は、
・継続的な購入(取引)を受け入れます。(リピーター化)
・より高いプレミアム価格でも購入します。(ロイヤルカスタマー化)
・より多くの人を勧誘します。(エバンジェリスト化)
などの行動へと広がりを見せてくれることでしょう。
 
このような顧客をより多く集めたとき、価格競争に巻き込まれない市場競争力を手に入れたことにより、ブランド力はより強固なものになっていくと考えます。
 
このように、強いブランド力を形成した商品やサービスは、他社のものとは明確に差別化され、マーケティング活動における費用対効果(ROI)を最大化してくれます。その結果として、長期的な企業利益・企業価値の向上に寄与することになります。
 

ブランドと商標の関わり

現在における”ブランド”形成の根幹となる”焼き印”とは、まさに”商標権”にほかなりません。
法的に独占的な使用権を得ることができる商標権の登録なくして、ブランドを語ることはできません。
合理的かつ戦略的に商標権を保有することが、企業の成長と未来を約束してくれるものと考えています。

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