だんだんと日差しが強くなってきた今日この頃。

ECサイト運営をされていて、化粧品を取り扱っている店舗では、紫外線対策商品などの販売に力をいれている時期かと思います。そんな中、2022年6月30日よりGoogle広告のポリシーが変更がありました。

今回はECサイト運営者の中で、Google広告で美白化粧品を訴求している店舗が必要な対応についてまとめます。

美白製品の広告削除の通知

Googleから美白製品に関する広告について、ポリシー変更となる6月30日より前に削除するよう通知が出ました。ECサイト運営者でGoogle広告を実施されている店舗は、この通知を検知されていましたでしょうか?見落としがちなので、注意が必要です。

ECサイト運営者の方は、美白と言われると、薬機法に則った表記だから大丈夫と思ってしまいがちですが、今回は薬機法とは別の動きになります。
もともと「美白」という表現は、薬機法にて医薬部外品の化粧品にのみ許される表記とされています。医薬部外品商品であれば、今まで通り「美白」訴求をすることは問題ありません。

では、何が問題なのでしょうか?それは、Google広告になります。

Google広告にて、「美白」という表現の広告文やLPの入稿ができなくなります。
Googleの広告ポリシーにて「肌の色に優劣をつける美白製品の宣伝を禁止します」というルールが追加されました。
肌が白いことが良いことであるとする美白表現は、広告として利用者に広く訴求することができなくなります。
Googleの広告ポリシーでは、宣伝が可能でも制限がかかるコンテンツとなる「制限付きコンテンツと機能」というものをありますが、美白製品についての広告は「不適切なコンテンツ」という扱いになり、制限つきコンテンツではなく「禁止コンテンツ」に分類されるため、表示は不可になります。

ECサイト運営者が気にしている、Googleの検索アルゴリズム

Googleの中で美白に対する制約が生まれたことで、気になるのは検索アルゴリズムへの影響です。

薬機法では訴求が許されている美白のため、ECサイト運営者の多くは、「美白」訴求が許される商品については、商品の強みとして「美白」にフォーカスしたコンテンツなどを設置しているかと思います。広告をかけていないから大丈夫、関係ないと言えない可能性があるため、ECサイト運営者は不安に思っているところですね。

現段階では、広告のポリシーとして発表されているため、基本的には検索アルゴリズムには影響はないとされています。
しかしながら、広告で禁止コンテンツとなったものについて、広告外のページでは上位表示を許していくといったものは、過去Googleではなかったため、今後規制される可能性もありそうです。

ECサイト運営者が確認すべき、広告への修正対応

Google広告内にある、「美白」キーワードを含む広告文の修正や、LPの修正が必要です。

ただただ削除して終わらせることはできません。なぜなら、今がまさに商材としては売り時だからです。ECサイト運営の中で、シーズナルマーケティングの大切さはECサイト運営者ならよくわかっていらっしゃる部分かと思います。

時期を逃してしまうと売りづらいということもあり、今広告を止めることができないという店舗も多いかと思います。
せっかく医薬部外品を取得した商品ではありますが、通常の化粧品と同じ土俵で広告を打つ必要がでてきてしまいました。
美白表現の箇所は、急ぎ代替表現で修正を進めていく必要があります。

 

シミについては、今回禁止となっていませんので、「効能評価試験」を実施している商品については、引き続きシミ訴求は可能です。美白表現のみ変更していく必要があります。
また、医薬部外品ではなく、化粧品として販売していた商品についても「メーキャップ」関連は、美白表現をしていたところもあるかと思います。
スキンケアではなく、メーキャップによる美白は薬機法で許されています。ECサイト運営者の中で、今回の修正を「医薬部外品の商品が取り組むべき対応」と考えてしまうと、化粧品(メーキャップ)の美白表現を直し忘れてしまいますので、ご注意ください。

 

Google広告では美白を良しとした表現ができなくなり、美白というキーワードを使うことができませんので、あくまでも薬機法とは別に商品とコンテンツの見直しが必要です。

まとめ

今回は直近で行われたGoogle広告ポリシーの変更についてお伝えしました。

ECサイト運営者の中で、Google広告を利用し、美白商品を販売している店舗様がいらっしゃいましたら対応が必要です。美白の広告を削除・停止などの悪手ではなく、できるだけ代替表現を使い、シーズナル商品の販売は続けていくことをおすすめします。

ECサイト運営をされていて、取り扱い商材に化粧品があるECサイト、とくに広告規制で「美白」と言われてしまうと「薬機法」のことや、「メーキャップ」では関係ないことだと、固定観念から判断してしまいがちです。
今回はGoogle広告運営をされているECサイトでは、必須対応です。Yahoo広告運営では、影響がありません。

またGoogleでの規制が強まる中ではSNS、とくに化粧品の場合はInstagramの広告や運営に流れるECサイト運営者も多く出てくると予想されます。

現在、Instagramの化粧品広告はグレーなものが多いのが現状です。健康食品によるバストアップ訴求で、ハッシュタグについても審査対象となり、優良誤認で書類送検された事例も出てきています。

摘発されないための知識を持って、商品広告を進めていく必要があります。商品を宣伝していく手法についても、この機会に見直しをしてみるのもよいでしょう。
ベイクロスマーケティングでは、ECサイト運営や、Web広告、SNS運営のサポートをしております。何かお困りなことがありましたら、ぜひご相談ください。

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