ネットショッピングをする際、どんなECサイトを利用していますか?

ポイントが貯まるのでまずは楽天市場で検索し、見つからなければAmazonで検索する人や、まずはAmazonで価格チェックをして他のECモールと比較検討したりと、
複数のショップやブランドの商品を一度に検索できるECモールを利用される方が多いのではないでしょうか。

 

EC事業を展開している企業様、あるいはこれからECサイト運営を始めようとされている方にとっては、比較検討の上でも各モールの市場規模は気になるところですよね。

以下に、国内のECモール流通額順に1位から4位まで紹介していきます。

1位 楽天 5兆118億円

まず国内トップとなったのが楽天市場。日本におけるEC販売の先駆け的存在です。
楽天市場の特徴は、楽天カードや楽天トラベル、楽天モバイルなどグループ内の各サービスの連携でしょう。さまざまな分野でサービスを展開しており「楽天経済圏」と呼ばれたりもしますが組み合わせて使うとお得になる仕組みなので、顧客を楽天ユーザーとして総合的に囲いこむことに成功しています。

 

とくに、各サービスの利用で貯められる楽天ポイントが鍵となっています。楽天市場での買い物では高い割合で還元されるうえ、貯めたポイントは商品の購入だけでなくクレジットカードや楽天証券の支払いにも利用できます。

また、ユーザビリティを向上させる取り組みとして、購入金額3,980円で送料が無料となる一律送料無料ラインを導入しました。一部出店店舗からは反発もあったものの、『巣ごもり需要』の上昇とともに売上拡大に貢献する形となりました。

※流通額は楽天市場のみのものでなく、連携サービスであるフリマアプリ・ラクマの流通額も合計したものとなっています。
参照元:『楽天の国内EC流通総額は5兆円で伸び率は約10%増』(https://netshop.impress.co.jp/node/9510)

2位 Amazonジャパン 2兆5,378億円

2位はマーケットプレイス型モールの大手、Amazonジャパンです。楽天市場と違い、各企業やブランドが1品ずつ商品を出品するマーケットプレイス型のECモールです。
Amazonのファン創出に一役を買っているのがPrimeサービスです。月間プランで税込500円、年間プランで税込4,900円で入会でき、お急ぎ便が無料Amazon PrimeVideoなど、会員特典のさまざまなサービスを受けることができます。

 

本国アメリカでは無人レジのAmazon GOをオープンさせるなど、リアル領域にまで勢力を拡大しつつあるAmazon。日本でも今後さらなる躍進が期待できそうです

 

※流通額は直販での売上だけでなく、第三者による販売の手数料、サブスクリプションサービス、Amazonウェブサービスなどによる収入が含まれています。

参照元:『アマゾンジャパン、2021年売上が15.9%増 円換算で2.5兆円に』

(https://netkeizai.com/articles/detail/5688)

3位:Yahoo!ショッピング 1兆6,900億円

楽天、Amazonに続いてランクインしたのがYahoo!ショッピングです。ここまでの3社が国内では3強といった位置づけです。
キャッシュレス決済のPayPayと連携しポイントが貯められる仕組みで、ユーザーの囲い込みも狙っています。

Yahoo!ショッピングの売上動向を読むうえで見過ごせないのが、母体となっているソフトバンクグループのニュース。

2019年9月には大手のファッションECZOZOを買収。2021年にはLINEとの経営統合を完了させ、取扱高の大幅伸長の要因となりました。

 

ショップの特長としてYahoo!ショッピングでは店舗ページに外部リンクを設定できるため、自社ECサイトを運営している場合には大きなメリットとなります。
特に開設したばかりは、ECサイトにおける重要課題のひとつである「アクセス数」の獲得に苦戦することが多いため、Yahoo!ショッピングのように高い集客力を持つECモールに出店して顧客を自社サイトに誘導することで、有力な新規顧客獲得チャネルを確立できます。楽天市場では外部リンクを設定できないため、Yahoo!ショッピングならではのメリットと言えます。

(あまりにも関連性の無いサイトや不適切と判断されたサイトへのリンクはできません。)

※流通額はYahoo!ショッピングをはじめとする、グループ全体2021年度のネットショッピング取扱高です。

4位:ZOZOTOWN 3,955億円

ZOZOTOWNは、アパレル専門のECモールです。流通額は上位3サイトに比べ低いですが、それらが総合ECモールであることを考えると、ファッション単独でこの順位に食い込んでいる実力があります。

 

何気なく使っているZOZOTOWNのECサイトは、ユーザーからたくさんの服の注文がされるように徹底的に画面がチューニングされています。

例えば、ZOZOTOWNのTOP画面には、常に目立つところにクーポン券が表示されております。「当たり前じゃないか?」と思われますが、ZOZOTOWNのターゲット層は若いユーザーが多く、若いユーザーは、クレジットカード保有率が低いため、なるべく安く買える仕組みは、注文件数に強い影響を与えます。

まとめ

1997年の楽天市場オープンから、およそ25年が経った日本のEC市場。
その規模はいまだ拡大傾向にあります。物販に限らず、動画や音楽のサブスクリプション配信サービスの台頭や旅行・飲食店のネット予約サイトなど、その形も多様化してきました。
その裏には、社会全体の経済活動の変革や、消費スタイルの多様化があります。
今後のアフターコロナの世界において、よりいっそうEC需要は高まるでしょう。

 

市場規模では楽天が1位という結果でしたが、モールの選定においては出店料の有無や各モールに根付いているユーザーの属性など様々な側面からご判断いただく必要があります。

ECモールへの出店を検討されていたり、ECサイトの運営にお悩みの方はベイクロスマーケティングにご相談ください。

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