ECサイトや楽天市場で商品やブランドの魅力・特徴を伝えるために、運営担当の皆さんはどういった工夫をされているでしょうか?
分かりやすい商品画像やビジュアルコンテンツ、商品の詳細説明、実際に使用した感想をまとめたコンテンツ、ブランドストーリーなど、その手段は多岐にわたります。
しかしテキストや画像だけの表現だけでは、なかなかお客様に伝えきれない情報も多く、この点は対面販売ができないECサイトのデメリットと言えます。

 

そのデメリットを補う形で、昨今増えているのはライブコマースという手法です。
楽天市場では「楽天市場ショッピングチャンネル」というコンテンツで発信されています 。
今回は、楽天市場の店舗運営に焦点を当てて「楽天市場ショッピングチャンネル」をご紹介します。

 

楽天市場の運営店舗で、商品の使用感や使用方法を詳しく見せて説明したい。
実店舗のように相互にコミュニケーションを取りながら、新商品を紹介したい。
ブランドや商品、作り手の思いをより深く知ってもらい、コアなファンを育成したい。
競合がやっていない販売戦略で差別化を図りたい。

 

「楽天市場ショッピングチャンネル」は、このような希望を実現するのにピッタリの方法です。
一つでも当てはまった楽天市場運営担当の皆様は、ぜひ続きを読んでみて下さいね。

 

楽天市場ショッピングチャンネルとは?

「楽天市場ショッピングチャンネル」とは、楽天市場が導入している「ライブコマース」の名称です。
では「ライブコマース」とはどんなものでしょうか?
(既にご存知の方は次の「楽天市場 ショッピングチャンネルの概要」にお進みください。)

 

「ライブコマース」とは、リアルタイムでのライブビデオ配信を通じて商品やサービスを販売することができる、ECサイト販売の新しい手法です。
ライブコマース先進国の中国ではその市場規模は右肩上りで、日本の市場規模も近年増加傾向にあります。

 

ライブコマースには以下のような特徴があります。

 

1.リアルタイムの相互コミュニケーション
運営者はショッピングチャンネルのライブ映像で自社の商品を宣伝し、リアルタイムでコメント欄などを通じて視聴者と直接やり取りをすることができます。
それにより販売者は購入希望者の生の声を聴くことができ、購入者は疑問点を直接解消できることで、より安心感のある商品選択が可能になります。

 

2.即時購入の促進
多くのライブ配信では、直接購入できるリンクやボタンが表示されています。
そちらで限定クーポンや割引の施策を同時に実施することで、「今買う」ことのお得感を演出し、即時購入を促すことができます。

 

3.商品の使い方や、使用感の共有
テキストや画像だけでは伝えられなかった、商品の使用方法や使用感を実演で説明することができます。

 

4.作り手の思いを伝えられる。
生産者や商品開発担当の方も参加していただくことで、商品やブランドののより深い思いを購入者に伝えることができます。
これは、商品に対する信頼性やブランドイメージの向上に役立ちます。

 

それでは実際に、楽天市場で導入されているショッピングチャンネルにはどのような特徴があるのか見てみましょう。

 

楽天市場 ショッピングチャンネルの概要

楽天市場ショッピングチャンネルには、スポット配信イベント連動配信があります。

 

・スポット配信:店舗独自の日程を決めて、配信を行う方法
・イベント連動配信:主にワンダフルデーや0と5のつく日、ご愛顧感謝デーなど、楽天市場内のイベントと被った日程で、楽天市場の定めた時間にショッピングチャンネルを開催する方法

 

イベント連動でショッピングチャンネルを開催したい場合、時期によっても募集イベントが異なりますので、まずは今お申し込みができるイベントを確認してみてください。
なお、いずれの方法でもシステム利用料として、楽天市場ショッピングチャンネル経由の売上金額に対して、定められた料率分の支払いが必要になります。

 

■事前準備

イベント連動配信にお申込みの場合、以下のような情報が必要です。
他にも用意すべき情報はありますが、下記2点はその時のイベント企画に合わせて事前に決めておきましょう。

 

1.LIVEのオファー
└○○%OFF、〇円OFFクーポン、ポイント〇倍など
※オファーのご用意は多くの場合、必須になります。

 

2.配信内容の決定
└ショッピングチャンネルの配信場所、出演者に関する情報

■配信方法

PCを使用するほか、配信専用アプリ「Rakuten DRAGON」を用いて、スマートフォン等からライブ配信を行うことができます。

■ご利用ルール

楽天ショッピングチャンネルでは禁止商材が定められており、下記商材は、楽天市場紹介・販売ができません。
・楽天市場で出品が禁止されている商材
・購入に年齢制限がある商材
・医薬品、医療機器
・グロテスクな外見など視聴者に不快感を与えるもの

 

また、薬機法などによる禁止表現もあるため、該当商品は配信内容に注意が必要です。

 

楽天市場ショッピングチャンネルの魅力

楽天市場ショッピングチャンネルは、外部のライブコマースと比べても、楽天というユーザーにとって慣れたモールが運営しているという点で、配信や購入に安心感を持たせられる点が大きなメリットです。
定期的に開催することで、楽天市場店自体のファンを作りにも繋がります。
また、イベント連動の企画では、マラソン期間中の5と0のつく日に実施することで、お客様が最も購買意欲の高いタイミングで、商品訴求ができることも大きな魅力です。

 

実施時のポイント

楽天市場ショッピングチャンネルで配信を行う際に大切なことは「事前告知」をすることです。
これはリアルタイムでの企画であることから、ライブの時間に確実にアクセスを集める必要があるためです。

 

店舗内でバナーでの周知などはもちろん、楽天市場の外部から集客することも必要になります。
例えば、店舗・ブランドのSNSやメルマガのほかに、出演者がインフルエンサーであればそれぞれのSNSなどで告知してもらうことも、有効な手段です。

 

また、どのような配信内容にするか迷った場合は、事前に他店の様子を見て、参考にするのも良いでしょう。

 

▼楽天市場ショッピングチャンネル
https://event.rakuten.co.jp/campaign/live-shopping/shop/
※楽天市場ショッピングチャンネルの視聴には専用のアプリのダウンロードが必要になります。

 

まとめ

ECサイトで商品やブランドの魅力・特徴を伝えるためには、様々な運営方法がありますが、その一つとして楽天市場ショッピングチャンネルをご紹介しました。
楽天市場ショッピングチャンネルを利用することでアクセス数と転換率のアップに繋がり、売上アップにも貢献します。
楽天市場ショッピングチャンネルでは事前の準備が重要です。
店舗運営担当者はオファー内容や配信内容の決定など多少負担はありますが、商品のことを詳しく紹介できる場になっていますので、運営のやりがいはある施策になっています。

 

今回は楽天市場の施策についてご紹介しましたが、アクセス数や転換率を上げるために、 ECサイト運営では他にも対応すべきことがたくさんあります。

 

ベイクロスマーケティングでは、ECサイトや楽天市場の運用代行で、施策実施やECサイト制作・運営のサポートを行っております。
また運用代行では、どうすれば商品の魅力をよりお客様に伝える事ができるか、一緒に考えていきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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売上が上がらない、人手が足りない…EC運営代行歴15年のプロが解決