「Yahoo!ショッピングを運営しているけれど、なかなか売上が上がらない…」
「楽天やAmazonでは上手く運営できているけれど、Yahoo!ショッピングでどのように売上を作ったらよいか分からない…」
「ECサイトで広告運用を始めてみたいけれど、難しそうでよく分からない…」

 

Yahoo!ショッピングを運営している方は少なからず、これらのような悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。
本記事ではYahoo!ショッピングで売上を伸ばすための有効な運営手段の一つである、アイテムマッチをご紹介します。
既にアイテムマッチを利用している方は、後半でご紹介する「定期的なメンテナンス」で今の運営状況を見直してみてください。

 

アイテムマッチとは

アイテムマッチとはクリック課金型広告で、申し込みをすることによってすべてのストアが利用できるサービスです。
広告の設定をすることで、Yahoo!ショッピングの検索画面上部やカテゴリリストページなどに自店の商品を掲載することができます。

 

アイテムマッチの表示場所

 

最低入札価格が25円で、1円ごとの設定ができるため、低価格からの広告運用が可能です。
初期設定が前払い方式となっており、広告費を使いすぎることはありません。
また、アイテムマッチのために新たな広告文やバナーを準備・設定する必要もないため、ECサイト運営に不慣れな方でも安心して始められます。

 

他のECサイトでも、似たようなクリック課金型広告がありますが、それらと比べても費用対効果が非常に高く、Yahoo!ショッピングで売上アップを目指す店舗では確実に押さえておきたい広告です。

 

アイテムマッチの設定方法

 

実際にアイテムマッチの始め方をご紹介します。
まずアイテムマッチを始めるためには、ストアクリエイターProの「10 -出店者様向け広告」>「アイテムマッチログイン」をクリックし、登録を行います。
ストアマッチアカウントをお持ちでない方はアカウントの登録を行い、入金まで完了すれば広告入稿を始めることができます。
アイテムマッチの設定7

 

続いて入札設定を行います。
初めて設定する場合は、1商品ごとに調整できる「個別入札」から始めるのがおすすめです。
こちらは「アイテムマッチ」>「個別入札」から設定が可能です。
アイテムマッチの表示場所

 

商品検索のタブを選択し、商品コードを入力し検索を押下します。
アイテムマッチの設定1

 

表示された該当商品のカテゴリーを押下します。
アイテムマッチの設定2

 

対象商品の左のボックスにチェックをいれ、「入札金額を入力」を押下します。
アイテムマッチの設定3

 

右のボックスに金額を入力し、「入札金額を確定」を押下すれば完了です。
アイテムマッチの設定4

 

金額に悩まれた場合、まずは低い金額から設定することをおすすめします。
「8位以内に入札する金額は○○円」という記載が右上にありますが、こちらの金額は参考にする程度で問題ありません。
Yahoo!ショッピングの検索結果画面では、商品スコアや商品名などのキーワードも評価の対象となっており、一概に入力金額だけで表示順位が決まることはないためです。
低い金額から売上を積んでいき、徐々に商品スコアを上げていくことで、最終的には自然検索で上位に上がることを目指しましょう。

 

他に「全品おまかせ入札」という機能がありますが、こちらの利用は現在おすすめしておりません。
こちらはYahoo!ショッピングが収集したECサイトの実績データを基に、入札金額が自動的に決定される運用方法です。
最低価格が35円と割高にも関わらず、売上が低い商品も含めて運用されるため、必然的にROAS(広告の費用対効果)が低下してしまいます。

 

ECサイト運営に手間をかけたくないけれど、全商品の設定を行いたい場合は、「全品指定価格入札」をおすすめします。
こちらはユーザーが全品の入札価格を決定する運営方法です。
価格を入力後、後述するメンテナンスを行っていくことで最適な入札価格に調整し、より効果的に運用することができます。

定期的なメンテナンス

入札ができたら、完了……ではありません!
アイテムマッチは定期的なメンテナンスも、非常に重要となります。

 

メンテナンスを行う際の確認観点は下記です。
1.予算の消化の進み具合はどうか
2.ROASの水準はどうか

 

1.予算の消化の進み具合はどうか

月の予算に対して、利用金額が低い場合、アクセス数(クリック数)を確認してみましょう。
想定したアクセス数が獲得できていない場合、入札金額が低い可能性があります。
Yahoo!ショッピングで商品を表示したいキーワードを実際に検索し、商品が出てこなければ入札価格を上げるようにします。
なお金額を上げてから、検索結果に表示されるまではタイムラグがあるため、翌日以降に確認するようにします。

 

商品が検索結果に出ているにも関わらずアクセスがとれていない場合は、キーワードがニッチ過ぎるか、検索結果に表示される商品画像が適切でない場合があるため、それらを見直してみましょう。

 

一部商品で想定通りのアクセスが取れているけれど、予算の消化が進んでいない場合は、広告対象の商品数が少ない場合があります。
個別入札の商品数を増やすか、全品指定価格入札を実施してみましょう。

 

2.ROASの水準はどうか

予算が順調に消化されている場合は、ROASを確認します。
アクセスがとれていてROASが非常に良い商品は、入札単価をあげることをおすすめします。
費用対効果の高い広告はアクセスを増やせば、それだけ売上に貢献できる可能性があるためです。
ただし、大幅な増額はROASの急激な低下を招くため、少しずつ調整しながら進めます。

 

ECサイト運営においては、原価率や人件費から、どれほどのROASが取れていれば利益が出るのかを割り出すことができます。自店のアイテムマッチで目指す売上やROASを、事前に把握しておくのがよいでしょう。

 

アクセスが取れているけれどROASが悪い場合は、対象商品の見直しを行います。
そもそも売れ筋でない商品は、広告を出したとしても購入されないため、対象から除外します。

 

これらのメンテンナスは多くとも週に1度を目安に行います。
Yahoo!ショッピングでは5のつく日やイベントで売上を作れる傾向にあるため、毎日メンテナンスを行っても広告の成績に波があるためです。
イベントがあるごとに徐々に見直しをしていき、長期的な視野で売上アップを図っていきましょう。

 

また前述したように検索結果の上位に表示されるためには、商品スコアや商品ページのSEO対策も必要です。
アイテムマッチを利用しつつ、それらのメンテナンスも同時に行うことでより高い広告効果が得られます。

 

まとめ

Yahoo!ショッピングは数あるECサイトの中でも、無料で出店できるため、何もしなければ埋もれてしまうほど多くの店舗が存在します。
そのような中で、売上アップを目指すためにはアイテムマッチを利用しない手はありません。
しかし日々のECサイト運営業務をこなしつつ、広告運用やそのメンテンナンスまで手を回すことは難しい方も多いかと思います。
ベイクロスマーケティングでは、ECサイトやYahoo!ショッピングの運用代行を行っています。ぜひお気軽にご相談ください。

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売上が上がらない、人手が足りない…EC運営代行歴15年のプロが解決