私たちがECサイト制作において大切にしていることの一つに「ユーザーの意思決定を迷わせない」ということが挙げられます。

「意思決定を迷わせない」とは、例えばECサイトでユーザーが商品を購入するかしないか、ランディングページで定期注文をするかしないかなど、ことECサイトにおける意思決定とはそのようなことを指します。

そしてその意思決定にも法則があり、私たちは常にそのことを意識してECサイト制作に取り組んでいます。

 

それが「ヒックの法則」と呼ばれるものです。

 

ヒックの法則とは

ヒックの法則とは、別名「ヒック・ハイマンの法則」と呼ぶこともあります。

人は数多くの選択肢の中から1つを選ぶより、選別された数個の選択肢から1つを選ぶ方が早いとされています。

 

例えばレストランで料理を注文するとき、メニューが多すぎてなかなか選べなかったといった経験はないでしょうか。

カテゴリ分けもされず、文字だけ羅列されているメニューを見たときに、たいていの人は「どれを選んだらいいか分からない」状態に陥ります。

このときまさに「選択肢が多くて選べない。選ぶことが面倒」という心理に陥っているのです。

 

一方で甘口・辛口や麺類・ご飯物、高カロリー・低カロリーなど、ある程度カテゴリを分けされたメニューであれば、かなり見え方が変わってきます。

おそらく選択肢が絞られることで意思決定までのスピードは各段に上がると思います。

 

このように、人は仮に10個の提案をうけたとき、選択肢の多さに迷ってしまうか、あるいは選択肢の一つずつについて検討をしなくてはいけません。

ヒックの法則はとても単純な法則ではありますが、これがリアルだけではなく、ECサイト制作においても非常に重要な法則となってきます。

 

ちなみにヒックの法則の「意思決定に必要な時間」は、下記の公式で導くことができます。

 

RT = a + b・log2(n)

RT=反応時間(Reaction Time)
a=意思決定を除く所要時間
b=意思決定にかかる時間
n=代替案の数

 

実際のECサイト制作に活かした例

分かりづらいレストランのメニューの話を、ECサイト制作に置き換えて考えてみましょう。

 

画面におすすめの商品が何十も表示されていたら、いったいどこから見たらいいのか分からなくなります。画面に一度に提示される選択肢が多い場合、メニュー構成を考え直した方が良いかもしれません。

選択肢が増えると、情報量が増えるため項目を選択しにくくなります。

 

昨今、デザインにおいてシンプルさが求められているのは、こういった「ユーザーを迷わせないため」の一つの方法なのです。

デザインをシンプルにすることで、ユーザーの意思決定のスピードを短縮することができ、「すぐに使える」「分かりやすい」と感じてもらうことができます。

 

いくつかの企業ページを参考にヒックの法則を見ていきます。

 

Apple

 

Appleではグローバルナビゲーションを使用して選択肢を絞っています。

Mac、iPad、iPhoneなど、Appleにはいくつかの商品が存在しますが、それぞれの項目をクリックすることでサブメニューのように商品が表示されます。

 

ZOZOTOWN

 

ZOZOTOWNではトップスなどのカテゴリーにマウスオンすると、Tシャツなどの階層が現れて選択肢を絞っていくことができます。

さらに次ページに進んでいくと、ブランド、ショップ、カラーなどで選択肢を絞っていくことが可能です。

 

Amazon

シンプルさが求められる一方で、一度に多くの選択肢を見せた方がユーザーは効率よく選択できるという考え方もあります。

Amazonのような大規模ECサイトでは、一度に全ての項目を表示させている場合もあります。

ただすべての項目を大量に並べるだけでなく、カテゴリの見出しを目立つようにしており、コントラストを持たせて選択肢を見やすくしています。

 

この点に関してはサイトの特性を考えて、ヒックの法則を使い分けていく必要があります。

 

ヒックの法則まとめ

ヒックの法則をECサイトの実例を交えてご説明させていただきました。

 

ただし全てのECサイトにヒックの法則を無闇に使えばいいかといえば、答えはNoです。

実例で見たようにそれぞれのサイトに適した法則の使いどころが存在します。

 

弊社では適切なページ、適切なシーンにおいて、法則を使い分けECサイト制作を行っております。

ぜひお気軽にご相談ください。

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