最近、楽天店舗をお手伝いしているクライアント様からお電話をいただきました。
内容は、
『SEO対策の営業電話が掛かってきたけど、先方が1万円負担で、SEO対策をしてくれるようで…(省略)』
といったものでした。

クライアント様は、
「費用を出してやってくれるんだったら、(やっても)いいかな~」と、思ってしまったようです。

待ってください!そんな慈善事業は存在しません。

ご相談電話を頂けて心底良かったと思いました。

SEO会社なのに、Web集客ではなく、電話集客??

まずは、集客方法から疑問に思わなくてはいけません。
そもそもクライアント様は、ブランドとして確立されており、検索結果で上位です。

そこへ、SEOのお電話を頂いたのですが、確認しなくてはいけない事があります。

①どんなキーワードでの上位を目指そうとしているのか?
②どんな施策を行うつもりなのか?
③営業してきた会社は、なんという名前の会社なのか?

の3点です。

①上位を目指すキーワードを事前に確認する必要があります。

どんなキーワードで、上位を目指そうとしているのか?
その施策は本当に必要なのでしょうか?

ある種ニッチなブランドですので、既知のキーワードでは上位にいます。
新たなキーワードで対策しても、そこは一流ブランド。
つれてくる顧客層とブランドがマッチするかがポイントです。
にわか顧客様ですと、ブランドですので…価格帯と合うはずがありません。

アクセスが増えても直帰が増えるだけです。

ブランドで何代にも渡る老舗店に対し、新たなキーワードを提案するのであれば、
顧客と自社ブランドに詳しいクライアント様に対し、的確なプレゼンが必要です。

ペルソナを作ったのか?
なぜそのキーワードで対策すべきという結論に至ったか?を教えていただく必要があります。

正しい認知でキーワード集客しないと、顧客に育たちません。

②実施予定の施策はどんな内容でしょうか?

なぜ、施策内容を細かく確認する必要があるのか?
それは、施策内容によっては、検索に「表示されない」恐れが出てくるからです。

検索結果で上位を目指したはずが、検索結果に表示されなくなるのでは、
本末転倒すぎます。
対策したキーワードだけでなく、サイト自体が検索結果に表示されなくなってしまうのです。
なので、きちんと確認しておきましょう。

特に、事前確認が必要な施策は「被リンク対策」です。

他サイトに、リンクを貼ってもらう施策が「被リンク対策」になりますが、
外部からのリンクが多いと、Googleでは信頼あるサイト・価値があるサイトという評価をします。

引用されたり、出典元としてリンクが張られる。
何か紹介されるべき質の良いサイトという考えです。

ですが、金銭を払って獲得したリンクや、急激にリンクが増える(APIで自動生成されたリンク)現象、
アンカーテキストが同一な不自然なリンクは、
リンクを貼る事が目的になっている、質の悪いリンクです。
Googleではこういったリンクを許していません。

許していないってどういうこと?っと思った方!!ここが怖いところです。

Googleでは、こういった質の悪いリンクを貼っているサイトに対し、ペナルティを与えます。
これを受けてしまうと、Google検索でサイトが表示してもらえなくなってしまうのです。

③会社の名前で検索してみよう!

・営業してきた会社の名前だけでGoogle検索。
・営業してきた会社名+SEOでGoogle検索。
・営業してきた会社名+被害でGoogle検索。
・営業してきた会社名+迷惑でGoogle検索。

これを行ってみましょう。

自社名で検索して、Googleの順位はいったい何位でしょうか?
この基本の基本で1位が取れない会社に、SEOなんて任せては駄目です。自社サイトを上げてから出直してくれ!
という事です。

そもそもSEOでの営業なので、SEOと掛け合わせてみましょう。
その中で1位を取れないのであれば、結果、自社サイトを上げてから出直してくれ!
という事です。(大事なことなので、2回言いました)
Web検索の結果で良い成績がとれていないから、営業電話をしている…とも考えられます。
この理論が正しい場合、任せられない企業だと思ってよいでしょう。

もう1段階、被害や迷惑とも掛け合わせて検索してみましょう。
ここも重要なのです。なぜ必要か、次の章でご説明します。

安易なSEO外注は、怖い落とし穴がある

Googleの検索結果に表示が出なくなる…という事以外に、まだ怖い事があるのか?という話ですが。
まだまだあります。

というのも、SEO会社はあくまでも契約を結び、結果はどうあれ「作業を行った」という事を主張してきます。
続ければ上げられると言ってくるかもしれません。
でも、結果が出ない施策にお金を払い続けられますか?
きっと、出来ないでしょう…。

そこで話は「解約」になりますが、
「解約手数料」「違約金」など、想定外の金額を提示される可能性があります。

お仕事をお願いしていて、解約まで至る事はあるでしょう。
ただ。円満解約でない場合、少なからずWebにはその内容がこぼれている場合が多いです。

なので、「迷惑」や「被害」での掛け合わせも事前に確認しておく必要があります。

費用は掛からないはずが、実際解約の時に、「かかった費用」+「膨大な違約金」を請求されてしまった!
なんてことがあったら、大変です。

無料より怖いものはなし!

SEO対策は悪い事ではありません

いろいろ書きましたが、SEO対策は怖いものではありません。
SEO対策をすることで、顧客への認知がアップ。集客力がアップ。
色々良い事が多いです。

SEO対策について、営業電話をしてくる会社については、
安易に「契約」せず、きちんと内容を確認した上で、「契約」した方が良い…というお話です。

弊社クライアント様を救ったのが、つい3日前。
今まさに営業電話が増えているようです。
ECサイト運営をしている方、コーポレートサイトをお持ちの方。お気を付けください。
ECサイト運営をされている方は、運営担当者名がサイトに出ているので、名指しで電話がかかってきたりしますので、
大切な電話との区別がつきにくいので、要注意です。

営業電話が元で良いご縁につながる事もあります!
全てが悪いわけではなく、きちんと内容を確認し、
必要かどうか?有効な対策か?見極める必要があります。
皆さまも、ぜひ見極めて正しい縁を結んでいきましょう。

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