ECサイトの運用において、集客力をアップさせるためには、SEO対策やリスティング広告、SNS、動画広告など、さまざまな施策が考えられます。
その中でも、検索広告は質の高いユーザーを集める有効な手段です。GoogleやYahoo!での検索結果の上位に貴社のサイトや商品を表示させることで、積極的に情報を求めているユーザーを集めることができます。
Microsoft広告は検索エンジンとしてYahoo!よりもシェアが大きい
代表的な検索エンジンとしてGoogleとYahoo!を挙げましたが、Bing(Microsoft)の検索ボリュームが年々増加しており、現在ではYahoo!検索を上回るシェアを占めています。
Yahoo!検索に比べてBingのシェアが高いことから、GoogleとYahoo!だけでなく、Bingへの広告出稿も十分に検討する価値があります。Bingへの広告掲載は、Microsoft広告にて行います。
Microsoft広告は検索エンジンの「Bing 」とWebブラウザの「Edge」に配信できる広告で、日本でのリリースは2022年5月と約2年前ですが、BingやEdgeの利用率上昇にともない注目を集めています。
さらに、MicrosoftはChatGPTの技術を統合したBing Chatを導入し、検索エンジンとしての利便性を高めておりBingの利用者は今後も増加することが予想されます。検索広告を展開するうえでBingやEdgeは無視できないプラットフォームとなっています。
Microsoft広告の特徴
Microsoft広告の配信種類
Microsoft広告には、①検索連動型テキスト広告と②検索連動型ショッピング広告の二種類があります。
これまでは、「Bing」に広告を出稿する際、Yahoo!広告を利用するしか方法がなく、Bingのみに広告を出稿することはできませんでした。しかし、Microsoft広告を利用すれば、「Bing」のみに広告を出稿することが可能になり、競争が少ないためクリック単価(CPC)を抑えて運用ができる場合があります。
特に、「Bing」のECサイトのショッピング広告枠への配信は、Microsoft広告を通じてのみ行うことができ、Yahoo!広告を利用していても、Bing内のショッピング広告枠には配信されません。
Microsoft広告の主な配信面
Microsoft広告の配信面は主に「Microsoft Bing」「Microsoft Edgs」「Outlook.com」の3つがあります。
①Bingの検索結果(検索エンジン)
②Edgeのスタートページ(ブラウザ)
③Outlook(メールサービス)
Google広告やFacebook広告からキャンペーンのインポートが可能
すでにGoogle広告やFacebook広告などを使用している場合、既存のキャンペーンをMicrosoft広告に簡単にインポートできます。ECサイトの運用において、これまで結果が出ているキャンペーンを流用すれば、新たに作成する必要がないため、時間をかけずにすぐにMicrosoft広告を始められます。
管理画面はGoogle広告によく似ており、ECサイト運用でGoogle広告を利用している方なら、難なく利用できるでしょう。さらに、GTMにも対応しており、Microsoft広告の計測タグ設定も簡単です。Microsoft広告にタグを設定すれば、リマーケティングやコンバージョン測定が可能となり、ECサイトの運用における以後のマーケティング戦略にも役立ちます。
Microsoft広告の効果を発揮しやすい環境と商材
Microsoft EdgeやBingを使用するユーザーには、特定の環境や条件下でEdgeやBingなどのツールを利用するケースが見受けられます。
日常的にEdgeやBingが使用される環境
たとえば、官公庁や教育現場では、端末にデフォルト設定されたブラウザやソフト、アプリしか使用できないというケースや、社内のセキュリティルールが厳しい金融業界や不動産業界などでは、会社から支給されるパソコンに初期設定されている検索エンジン(例:Microsoft Edge)しか使用できない場合があります。このような状況下では、BingやEdgeが日常的に使用されるため、Microsoft広告はこれらの業界に適した広告手法と言われており、ECサイト運用にも有効です。
効果を発揮しやすい商材
Microsoft広告は、特にBtoB商材において非常に効果的なターゲティング機能を提供しており、ECサイトの運用にも大きな成果をもたらす可能性があります。会社名、業界、職種を指定して広告を配信できる機能が際立っており、BtoBマーケティングの成果を向上させる大きな要素となっています。さらに、多くの企業のPCでBingがデフォルトの検索エンジンとして設定されていることも、Microsoft広告がBtoB向けの商材やECサイト運営において強力なプラットフォームである理由の一つです。この特性により、PCユーザーが多い業界と特に相性が良く、ITサービスやソフトウェア、オフィス用品の商材に加え、ECサイトの運用に関わる商材でも大きな効果を発揮します。特にBtoB領域では、企業の購買担当者や意思決定者にリーチしやすくなるため、広告効果が高まります。さらに、金融や不動産関連のサービス、教育機関向けのツールやプラットフォーム、ECサイトの運用に関わる商品やサービスも、ターゲットの精度を高め、効率的なアプローチが可能です。これにより、ECサイトの運用における集客や売上の向上にも貢献し、企業の成長を支援する効果的な広告戦略が実現できます。
まとめ
競合が少ない今からMicrosoft広告を始めれば、ECサイト運用において効率よく広告の成果の向上が期待できる上、一歩先の広告戦略を展開できる可能性があります。
「うちの商材はMicrosoft広告と相性が良さそうだ」と感じた方は、ぜひこの機会に出稿を検討してみてはいかがでしょうか?ECサイト運用のプロ、ベイクロスマーケティングがサポートいたします。
Written by bay_kasama