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GoogleAnalyticsの設定において、
Google広告とのリンクをすることで、わざわざ手動でパラメータを設定しなくても
Goole広告からの流入は全て自動でパラメタが付与されます。
ところが、参照元/メディアに関しては、検索広告もディスプレイ広告も「google / cpc」で設定されてしまいます。

つまり、参照元/メディアのデータを見ただけでは、
google広告からの流入であることがわかるだけで、
検索とディスプレイの内訳がわかりません。

これでは、データ分析を行う上では不便を感じる方が多いのではないでしょうか。

そこで、
リスティング広告 → google / cpc
ディスプレイ広告 → google / display
と、それぞれ参照元/メディアを分けて計測する方法をご紹介します。

 

なぜ、参照元/メディアを分ける必要があるのか

リスティング広告とディスプレイ広告は、
ユーザーのポテンシャルが全く異なります。

リスティング広告は、ユーザーが検索して、
検索結果から答えを探しだそうとしている能動的ユーザーを対象としています。

一方、ディスプレイ広告の場合は、
別のWebサイトを閲覧しているユーザーに、ビジュアルで訴求します。
どちらかと言えば受動的なユーザーとなるため、
商品やサービスに「興味があればクリックする」程度のユーザーです。

そのため、この2つは分けてデータ分析をするべきです。

このようなデータが分析しやすくなります

 

(1)訪問数の増減の原因が把握できる

仮に、Google広告の予算が前月と同じにも関わらず、
アクセス数が大幅に増加している場合、クリック単価の低下が原因だと断言できます。

さらに、参照元/メディアを見たときに、「google / cpc」と「google / display」のデータをそれぞれ確認できれば、
それだけで下記3つのうちどれが原因なのか、一目で判断できます。
・検索広告のクリック単価の低下
・ディスプレイ広告のクリック単価の低下
・予算配分の変更によりクリック単価の低いディスプレイ広告側に予算を寄せた

※一般的に、検索広告よりもディスプレイ広告の方がクリック単価は低くなります。

自社内でGoogle広告もGoogleAnalyticsも管理していればすぐに検討がつくのですが、
広告の運用のみ代理店にアウトソースしている場合は、上記の判断にも時間をとられることになります。
最短で原因を特定するためにも、分けて管理することをお勧めします。

 

(2)コンバージョンセッションの参照元/メディア

コンバージョン画面においても、
検索広告経由なのかディスプレイ広告経由なのか一目で判断できます。

Google以外も含む、すべての流入経路からのコンバージョン数を一覧で確認できますので、
その後の意思決定も素早く行うことができます。

加えて、「マルチチャネル>コンバージョン経路」データにおいても、
検索広告とディスプレイ広告が、コンバージョンまでの経路でどのように作用しているかを確認できます。
(プライマリディメンションで「参照元/メディアパス」を選択した場合)

設定方法

 

(1)Google広告とリンク

まず、GoogleAnalyticsとGoogle広告をリンクします。

 

(2)フィルタの設定

次に、GoogleAnalyticsのフィルタの設定を行います。
ビューのフィルタの設定で、下記のように設定してください。
(フィルタの種類は「詳細」を選択します)

 

①フィールドAの設定

「キャンペーンのソース」を選択し、「google」と入力してください。

 

②フィールドBの設定

Google広告のキャンペーン名とリンクさせる必要があります。
この例の場合は、ディスプレイ広告はリマケのみ実施しており、
かつ、キャンペーン名をすべて「○○○_リマケ」と設定しています。

なので、ここでのフィールドBの設定は、
「キャンペーン名」を選択し末尾が「リマケ」となるように設定しています。

 

③出力先の設定

「キャンペーンのメディア」を選択し、「display」と入力します。

これにより、①②の条件が合致した場合に、③の出力が適用されます。

以上で設定は終了です。

カスタマイズで、より分析しやすく

GoogleAnalyticsは多機能なので、欲しいと思った情報はカスタマイズすることで計測できるようになります。
弊社でもいくつかカスタマイズを行い、それをスタンダードのレポートとしてご提供しています。
お気軽にお問い合わせください。

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