弊社に先日、営業メールが届きました。
内容はMEO営業です。Google Mapの順位対策(地図エンジン最適化)を行う事で、
ローカル検索枠での上位を狙えるというものでした。
MEOという言葉は、数年前から見かけるようになった言葉です。
Map Engine Optimizationの頭文字からMEOと呼んでいるようですが、
6月末に株式会社JADEの副社長が、注意喚起を発表していました。
実は現在MEO対策やMEO改善と謳った悪質業者が増えているとのことです。
Googleを利用しないユーザーはいない
「ググる※」という言葉ができるほど、生活の中にGoogle(サーチエンジン)が溶け込んでいます。
Googleを使って人々は、分からない事や知りたい事を日常的に「調べて」います。
※ググる:グーグルを使って調べる事
逆にいうと、Googleで探しやすいサイトを作ると
利用者の目に触れやすくなります。
探しやすい状態というのは、検索結果の上位に表示されることを指します。
これを、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)といい、
頭文字をとってSEOと呼ばれています。
SEO対策は常に、Googleというシステムのルールに沿って行っていくものですが、
Googleは「上位表示の法則」を公開してはいません。
Googleの価値は、利用者にとって「正しい情報」を届けられているかです。
探したい情報があるのに、探しにくい検索エンジンは、利用者にとっては不便です。
Googleは顧客満足度を下げない為に、正しい情報の伝搬に厳しいルールを持っています。
Googleのガイドラインの中で、より利用者が探しやすい、見やすいように調整して、
検索結果の上位を目指していきます。
施策例としては
文字量の少ないサイトより、文字量が多く情報が充実したサイトの方が順位が上がると
言われており、コンテンツの拡充を行うなどがあります。
昨今では、スマートフォン利用者が増えたことを受け、
スマートフォンサイトを持っているサイトが上位に上がり、
またスマートフォンサイトでは見づらいコンテンツを設置していると順位が下がるなどがあります。
スマートフォン表示対策も重要です。
Googleは常に検索する利用者の利便性を評価しています。
注意喚起の真相
検索結果の上位を目指すことで、ビジネスの成長を図る企業が増えている中で、
上位表示を謳った悪質業者が増えているというものでした。
GoogleのサービスにGoogle Mapsがあります。
ECサイトとは違い、実店舗を持って営業している企業などは、
来客誘導の面でGoogle MapsやGoogle My Business登録の重要性を理解しているかと思います。
試しに「広尾 ランチ」で検索してみましょう。
検索結果に下記のように店舗情報が出てきます。
各店舗情報の1行目は店名(ビジネス名)が表示されます。
この店名の箇所には、余計な文字を入力してはいけないというルールがあります。
店名に地名が入っているものは別ですが、店名に入っていない地名を
付加情報として記入欄に加えることもNGです。
店舗名というピンポイント情報を入れても、検索結果に出ない場合、利用者としては大変不便になりますので、
ビジネス名の欄は、Googleの検索結果への影響が大変高い箇所になります。
よって、ビジネス名へのルールは厳しく、ガイドラインには以下のような記載されています。
上記にビジネス名に不要な情報を含めることはできません。という一文があります。
では「個室 居酒屋 食べ放題」というキーワードで検索しなおしてみましょう。
ちょっと店名が長いお店が出てきました。
この文字列すべてが屋号であれば問題ありません。
ですが屋号ではなく、付加情報としての入力となると「ガイドライン違反」になります。
飲食店などは、ぐるなびやホットペッパーなどの情報サイトでの「店名」とも照らして正規判断をしているようです。
各所この名称で載せていると顧客に認知されている名称であるとして、「違反」判断は遅くなります。
看板や封筒などで広く表示しているものを記入しましょう。
なぜダメなの?
Google MapsやGoogle My Businessの情報は、「情報の修正を提案」というメニュー個所から、
自由に書き換えが可能です。
付加情報は、経営者の判断で記載していたり、利用者が追加している場合もありますので、
即時違反判定はされないでしょう。
ですがMEO施策を謳った業者による施策であれば即刻辞めさせた方が良いです。
お金を払ってまで、ガイドライン違反をするのは得策とは言えません。
一番重いペナルティは「Google Mapsからの登録抹消」です。
情報を抹消されると、一時的に表示されなくなります。かなりの機会損失になります。
Googleでスパムサイトと判定されると、Google広告での表示がされなくなるなど、
大変重いペナルティを受けることになります。
他に気を付けたい施策は「偽のレビュー、やらせ口コミ」などです。
こちらは、景表法に抵触する場合があります。
まとめ
現在、MEO施策を謳う悪質業者が増えています。この悪質業者は、Googleのガイドライン違反を行う事で、順位を一時的にあげています。
ガイドライン違反は重いペナルティを受けます。受けるのは、悪質業者に依頼してしまった会社のドメインです。
悪質業者との関係を切っても、ドメインに付けられたペナルティの履歴は消えません。
ビジネス成長を前向きに目指す企業こそが、悪質業者の餌食となっています。
すべて外注でお任せしている場合もあると思います。
その際、SEOもMEOもどんな施策を行ったかまで解らないとなると心配です。
聞いても内容把握できないと諦めず、
今一度成果や施策内容の確認を行うのも良いかもしれません。
順位が上がっているから安心!
順位が上がらないのが不満!
など、順位結果でサービスの良し悪しを判断しがちですが、
実は施策内容をしっかりクライアントに伝えているか?が大切だと思われます。
弊社では作業を不透明にすることはありません。
クライアント様と同じ目線で、クライアント様のビジネス拡大を目指して施策を行っています。
Written by Baycross Marketing