ベイクロスマーケティングのロゴ制作においては、入念なヒアリングを実施させていただき、お客様の事業の考え方やコンセプトからデザインを組み立てていきます。
末永く人目に触れていく、変わることのない、思い入れの強い新たなベクトルを示す”ロゴ”をデザインするために、取り組んでいる制作工程をご紹介していきます。
今回ご紹介する内容は下記のステップです。
ヒアリング→ロゴの種類の確認→リサーチ→コンセプトワーク→ガイドラインの作成→納品
順を追ってご説明します。
1.ヒアリング
ロゴをデザインしていく前段階として、お客様に対してヒアリングを行います。
ヒアリングの一例として下記のような項目があります。
- 企業・サービスの概要と由来
- 企業・サービスの理念・コンセプト
- 企業・サービスの長期的な目標やゴール
- ロゴに入れたいモチーフとその理由
- ロゴに関連するキーワード
- 表記するテキスト
- 掲載をお考えの場所
- デザインテイスト
- カラーイメージ
それぞれの項目は、のちのデザインの軸を決める大切な内容になりますので、お客様と弊社とで認識の齟齬が生まれないよう言語化して進めます。
もちろんお客様によっては、具体的なイメージがない場合もあるため、その際にはこちらからご提案させていただくことも少なくありません。
2.覚えておきたい3つのロゴの種類
ロゴをデザインする際には、3つのロゴの種類があることを、はじめにご案内いたします。
ロゴタイプ
ロゴタイプとは、社名や商品名などを表す文字のデザインのことです。
文字をベースにデザインしているため社名や商品名を文字として読めるという点から、社名や商品名を覚えてもらいやすいという特長があります。
Googleのロゴタイプなどがそれにあたります。
シンボルマーク
シンボルマークとは、文字ではなく図形や抽象的なイメージ、シンボルなどで構成されたデザインのことです。シンボルにすることにより、サービスや製品をアピールでき、親しみやすく、覚えやすいといった印象を与えることができます。
独自性や自由度の高いデザインが可能な反面、社名を認知させづらいといった点もあります。
スターバックスのシンボルマークなどがそれにあたります。
ロゴマーク
ロゴマークとは、ロゴタイプとシンボルマークの組み合わせのことを指すのが一般的とされています。
弊社でロゴを制作する場合、ロゴマークの形状でデザイン制作することがほとんどです。
ロゴタイプ・シンボルマークそれぞれ単体で使用できるようにデザインのご提案をさせていただきます。
3.リサーチ
制作するロゴが、同じ業界ではどのようにデザインされているかなどを調査します。
例えばヘルスケア関連のロゴを制作する際には、「ヘルスケア ロゴ」で検索した場合、十字やハートマークなどのモチーフを取り入れたロゴが多くヒットします。
色合いについてもさまざまですが、おおよそ赤・黄緑・水色など、ヘルスケアを連想させるものが多く表示されます。
業界ごとにロゴの傾向が似ている場合が多いので、その傾向と大きく逸れないように、しかしそれらの中で埋もれてしまわないようにデザインを進めます。
4.コンセプトワーク
ロゴデザインに組み込むモチーフや色、フォントなど全てに選択した理由が存在するように、ロゴの形状にもコンセプトを設けて制作します。
洗練された印象を与えたい場合は、明朝体や寒色を使用し、活気づいた印象を与えたい場合はゴシック体で暖色を使用するなど、「こういったコンセプトからこのデザインになった」という意図のもと、デザインもコンセプトを作っていきます。
5.デザイン制作
さまざまな事前段階を踏んだのち、ようやくデザイン制作に着手します。
ツールは主にAdobeのIllustratorを使用します。
弊社では1つのロゴに対して、3案ほど制作してプレゼンさせていただく場合が多いです。
初めから決め打ちで1つに絞るよりも、比較対象があったほうがよりコンセプトに沿ったロゴを選びやすくなります。
またクオリティを上げるという観点でも、複数案あったほうが検討しやすくなります。
6.ガイドラインの作成
『5.デザイン制作』が完了したあとにガイドラインを作成します。
ブランディングに力を入れている企業のほとんどが、ロゴについてガイドラインを持っていることが多いです。
ガイドラインは社内外問わず、ロゴが意図しない用途で使われたり、イメージを損なうような改変をされたりすることを防ぐために必要です。
企業やサービスのブランディングを図るといった場合には、ガイドラインを有しておくことは必須といってもよいでしょう。
ガイドラインには以下のような内容を含みます。
- ロゴの保護領域
- 最小サイズ
- 基本表示カラー/モノクロ表示・ネガティブ表示
- 使用禁止令(字間を変更してはならない、シンボルマークとロゴタイプの間隔を広げてはならない、など)
- 印刷時のカラー設定 など
7.納品
制作したロゴデザインやガイドラインのPDF、Aiデータ、画像ファイルなどをお渡しし、納品となります。
ロゴと商標登録について
最後に、ロゴ制作において「商標権」については、切ってもきれない関係となっています。
商標登録をすることで、作成したロゴが他社の商標権を侵害してしまうことを回避できたり、ロゴを使用して安心してマーケティング活動に専念できるというメリットがあります。
商標登録していない場合、他社から商標権侵害を受ける可能性があるため、ロゴの制作と同時に商標権についても一度確認をしておきましょう。
ブランド戦略や商標保護の必要性などは下記にまとめております。
まとめ
ヒアリング・リサーチ・ロゴの種類選択・デザイン制作・ガイドライン制作と、一口にロゴといっても、いくつかの工程を踏むことになります。今回は簡易的に説明しましたが、どの工程も深く考えれば考えるほど、時間も関係する人数も増していくものです。
ロゴはシンプルなカタチゆえに、一目で良さが伝わらないといけません。そのためにはヒアリングからしっかりとデザインの軸を決め、長く愛着を持っていただけるようなロゴを制作いたします。
ロゴ制作でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
Written by koyama