※2017年時点の記事です。情報が古い場合がございますので、ご了承ください。

 

GoogleAnalyticsで確認できる「平均ページ滞在時間」と「平均セッション時間」について、
どう計測しているかご存知でしょうか?

また、これらの指標を
「そのページに興味関心が高いから滞在時間が長い」
「Webサイトの導線がわかりづらいからセッション時間が長い」
などと数字だけを見て判断していないでしょうか?

実は、GoogleAnalyticsのこれらのデータは正確性が低く、信用できるデータではありません。

ページ滞在時間の計測方法

まず、平均ページ滞在時間の計測方法ですが、
訪問時から、次のページへ遷移した時間までを計測します。
つまり、直帰ユーザーの滞在時間はゼロになります。

ランディングページなど、一般的に直帰率が高くなるようなページの場合は、
ほとんどのセッションの滞在時間が取れないため、正確性が非常に低いデータとなります。
(LPの場合は、カート遷移したユーザーの滞在時間しかとれていない)

また、平均セッション時間の計測方法に関しても同様で、次のページへ遷移した時間までの合計となります。
つまり、離脱したページの滞在時間が計測できないため、こちらも正確性が低いデータとなります。

例)
1ページ目(10分滞在) → 2ページ目(15分滞在) → 3ページ目(20分滞在) の場合
セッション時間は25分(10+15)となる。

滞在時間は見ない方が良いのか?

前述の通り、滞在時間は正確性が引く、信用できないデータです。
かといって、ヒートマップツールなどを導入していない限りは、
GoogleAnalytics上で計測できるデータで、
・ユーザーがそのページに興味があるのか
・ちゃんと読んでくれているのか
を確認したいものです。

そこで、弊社では、タグをカスタマイズして直帰ユーザーも含めた滞在時間を計測できるようにしています。

GAの標準では正確性が低いですが、やはり分析したい指標の一つですし、
分析以外にもGoogleAnalyticsリマケへの活用なども期待できます。

滞在時間の活用例

滞在時間の活用例として
・平均滞在時間の長さで、ユーザーの興味関心を測る
・セッション時間の長さで、サイト利便性を測る
など、KPIの1つとして分析していくのが一般的だと思います。

一方で、GoogleAnalyticsリマケでユーザーリストを作成することで、
興味関心のあるユーザーに絞って広告配信の対応もできます。

LP→カート遷移ユーザーのセグメントは、一般的に「濃い」ユーザーとしてリスト作成しますが、
母数が少ない場合には、配信できないリスクもあります。

また、商材によっては、すぐにカート遷移が望めない場合もあります。

その場合、サイト訪問者全体にリマーケティング配信するのではなく、
滞在時間によってセグメントして配信することが効果的です。

訪問したがすぐに直帰したユーザーと、
訪問して熟読したが直帰したユーザーを
区別して広告配信できるのです。

実際、同じクリエイティブを配信していても、CTRに2%程度違いが出てきます。

データの内容を正しく把握し、有効に活用してみてください。

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