• 出典:Alibaba Japan 公式HPより

 

「独身の日」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?

これは中国の大手ECサイト・アリババ(阿里巴巴)グループが実施した大規模セールイベントです。

初めて聞いた人は「セールイベント」であるとは想像もつかないでしょう。

 

このイベントは、2年程前から徐々に規模の大きさから日本のニュースでも取り上げられるようになり、

EC運用に携わっている人の注目度も高まっています。

 

今年も「独身の日」に開催された「Alibaba’s 11.11 Global Shopping Festival」が大盛り上がりを見せました。

日本でも「Amazon prime day」「楽天スーパーsale」などが浸透してきましたが、

世界最大級のアリババは桁違いの売上なのです!

 

そんな世界最大級のセールイベントをEC運用事業者の目線から分析してみたいと思います。

 

そもそも独身の日とは!?

独身の日は11月11日

この“「1」が並ぶ11月11日に、パートナーのいない大学生が集まり楽しむ日”として始まった風習であり、公式に定められた祝日ではありません。

これに目を付けた中国のアリババグループが2009年、自身のECサイト「天猫(Tmall)」で

“独り身の寂しさをネットショッピングで紛らわそう”という触れ込みでイベントセールを開催したのが始まりです。

 

1日で楽天市場の年間流通総額を上回る!?

今年の「Alibaba’s 11.11 Global Shopping Festival」は、1日の流通総額が過去最高となる2,684億元を記録しました。日本円でなんと4兆1870億円(1元15.6円換算)にのぼります。金額が大きすぎて、どれほどの数字なのかイメージが湧きづらいですね。

日本のEC市場での取扱高トップである楽天市場の売上で比較してみましょう。

2018年度(1~12月期)国内EC流通総額は3兆4310億円です。

つまり「独身の日」1日で楽天の年間売上を上回る取引が行われたのです。

 

昨年の「Alibaba’s 11.11 Global Shopping Festival」も、当時の流通総額の過去最高でしたが、

今年は更に26%UP。配達数は59%も増加となっており、大幅成長となりました。

 

成長の理由の一つとして、人気ブランドが多く参加したことも大きいでしょう。

その数約20万以上。

中でも流通総額が1億元(約15億円)に達したのは、299ブランド!

一部例をあげると…「アップル(Apple)」「ナイキ(NIKE)」「エスティ ローダー(ESTÉE LAUDER)」

「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」などで、輸入ブランドが多い印象です。

輸入品部門の小売業者売上を、国別でみると・・・ トップはなんと日本!

そして、アメリカ、韓国、オーストラリアと続いております。

業者の中には、この1日だけで1年の売上の90%を売り上げたショップもあるようです。

 

数字のカラクリ!?

今年は11日午前0時のセール開始から2分後に取引額が100億元(約1600億円)に達したことから、日本でも大きく報じられましたが、

実際には「独身の日(11月11日)」より前の10月中旬から11月10日までに予約販売が始まり、代金の一部をデポジットとして支払うことで、11月11日に注文が成立する仕組みになっています。

つまり、約1か月分の売上が11月11日に売上確定するような仕組みです。

 

ニュースだけを見た人は、「事前予約分の売上」が、数字にかなり含まれているということ

に気づかず、本当に1日で4兆1870億円売れたと思った人も多かったことでしょう。

 

 

WEBマーケティングが立役者!?

予約販売を大いに盛り上げたのが「ライブコマース」と言われています。

「ライブコマース」とは、インフルエンサーが商品紹介の動画をECサイト上で生配信するマーケティング手法のことです。

日本ではあまり馴染みが無いかもしれません。

これは、インターネットが発達する前に実店舗の流通網が整備されていた日本や欧米と違い、

一足飛びでECが浸透した「中国という巨大市場ならではの現象」といえるでしょう。

 

まとめ

今年の「Alibaba’s 11.11 Global Shopping Festival」を分析すると、世界的なセールイベントにもライブコマースが有効活用されたように、その売上にはWebプロモーション(ライブコマース)の力が大きくかかわっていました。

つまり、ECサイトの効果的な運用にはWebプロモーションや、マーケティングが必要不可欠ということがわかります。

とは言っても、いきなり自社のECサイト運用にマーケティング技法を取り入れるのは難しいですよね。

ノウハウだけでなく、人手(時間)も必要になってきます。

弊社の運用代行の強みは、綿密なマーケティング施策にあります。

ECサイトの運用も実店舗と同じようにセールやイベントへの対応だけでなく、

日々の施策を怠らず、仮説と検証を繰り返すことが売り上げの向上につながります。

 

思うような売り上げにつながらない,,,利益を安定させたい,,,

など運用でお悩みのご担当者様は、ぜひお気軽にご相談下さい。

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