自社が運営しているECサイトでセールを行う際、購入意欲を高めるために、通常の〇〇%オフと記載したい方も多いのではないでしょうか。
このように、元々の販売価格と割引後の販売価格を同時に表示していることを二重価格表示と言います。
二重価格表示については、景品表示法で厳しく規制されています。
もし、誤った表示で商品を販売した場合は、事業者側に故意・過失がなかったとしても、景品表示法に基づく措置命令が行われることとなります。
今回は、楽天市場で二重価格表記を行いたい際の対応をご紹介します。

そもそも景品表示法とはどんな法律?

景品表示法とは、商品・サービスの品質、内容、価格についての偽った表示を規制している法律です。
一般消費者に商品・サービスの品質や価格について、実際のもの等より著しく優良又は有利であると誤認される表示(不当表示)を禁止しており、有利誤認表示の一つに二重価格表示が上げられます。
楽天市場で二重価格表示をした商品を販売するためには、景品表示法や楽天市場のルールに従って、店舗の運用を行う必要があります。

楽天市場での二重価格表示のルールとは?

楽天市場の店舗において二重価格表示をする場合、比較対照価格の表示は「当店通常価格」「メーカー希望小売価格」等があります。
今回は、「当店通常価格」を用いた比較対照価格の表示条件についてご説明します。

【第1条件:販売価格の実績】
直近2週間でその価格での販売実績があること。

【第2条件:販売期間の実績】
下記のいずれかに当てはまること
・過去8週間のうち合計で4週間その価格での販売実績がある
・販売期間が8週間未満の場合、合計で販売期間の過半かつ2週間以上の販売実績がある

商品を販売状態にしていない(倉庫に入れている)期間は、販売実績に含まれませんので注意が必要です。
また、この条件に当てはまっていないのに、〇〇%オフと記載していた場合、楽天市場の運営事務局より指摘が入り、出店停止などのペナルティが課せられます。

楽天市場で二重価格表示を掲載する方法

まずは、RMS上で二重価格表示の申請を行います。
楽天市場の審査に合格した商品のみ二重価格表示を掲載することができます。

1.各商品の販売価格、表示価格、二重価格の文言を入力する。

 

2.二重価格表示チェック結果を確認する。
店舗設定>1.商品登録・更新>二重価格表示チェック結果ダウンロード より、csvファイルにてダウンロード
二重価格表示チェックは、毎日24:00ごろの商品データ情報に対して実施されます。
チェック結果のデータは、翌15:00ごろまでに更新されます。

 

3.二重価格表示チェック結果を確認後、修正が必要な商品情報を修正し、販売開始。

 

まとめ

楽天市場で販売している商品の割引表示がしたい、元値と比較した販売金額を掲載したい場合には、二重価格表示のルールに則った設定を行いましょう。
二重価格表示は、一般消費者へ価格のアピールができるため、店舗としてのメリットも大きいです。
セール前に、二重価格表示について、再度自社のセール内容を確認してみるとよいかもしれません。
弊社では、店舗運営の代行・お手伝いに関しましても、セールの対応や二重価格、商品登録などの要望にも柔軟に対応致しております。
ECサイトの運用や店長代行などのお手伝いも行なっておりますので、ぜひ一度ご相談ください。
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