ECサイトを立ち上げたいものの、「集客できるか不安」「自社ECサイトを一から構築するのは難しそう」と感じている方も多いのではないでしょうか。そのような場合、選択肢のひとつになるのが楽天市場への出店です。
楽天市場は、すでに多くのユーザーが買い物目的で訪れる大型ECモールです。自社ECサイトと比べると、モール自体の集客力を活用しやすく、楽天ポイントや大型セールなど、購入を後押しする仕組みも整っています。
楽天市場で販売を開始するには、出店審査に通過したうえで、RMSで店舗を構築し、オープン審査を受ける必要があります。申し込みだけで販売を始められるわけではないため、書類準備、商品ページ作成、配送・決済設定まで計画的に進めることが重要です。この記事では、初めて楽天市場に出店する方向けに、開店までの流れとつまずきやすいポイントを解説します。
楽天市場で開店するには2つの審査が必要
楽天市場で店舗を開店する際は、大きく分けて出店審査とオープン審査があります。
出店審査は、楽天市場に出店する事業者として適切か、取り扱う商材に問題がないかなどを確認する審査です。一方、オープン審査は、実際に楽天市場上で販売を開始できる状態まで店舗が構築されているかを確認する審査です。
楽天市場の開店準備では、出店審査とオープン審査を分けて考えることが重要です。出店審査に通過した後も、RMSで店舗情報や商品ページを整え、楽天市場のルールに沿った状態でオープン審査に進む必要があります。
楽天市場の出店申し込みでは、事業者情報・商材情報・必要書類を準備する
楽天市場で開店する最初のステップは、Web上の出店申し込みフォームから必要情報を入力することです。会社概要、担当者情報、取り扱う商材、販売予定の商品ジャンルなどを登録し、楽天市場側の案内に沿って必要書類を提出します。
提出が必要になる主な書類には、以下のようなものがあります。
提出が必要な書類
- 出店申込書
- 審査書類
- 取扱い商材の販売にあたって必要な営業許可・資格等の書類
- 商材の写真
- 登記簿謄本
- 住民票、印鑑証明書、実店舗の写真(※個人事業主のみ)
個人事業主か法人か、取り扱う商材のジャンルによって、必要書類は変わる場合があります。特に、医薬品、化粧品、食品、酒類、中古品などは、販売にあたって許認可や追加書類が必要になるケースがあります。
楽天市場の出店審査では、提出書類の不備や商材情報の不足があると、確認に時間がかかる可能性があります。開店スケジュールを急ぐ場合でも、まずは必要書類を正確にそろえることが大切です。
出店審査通過後はRMSで店舗構築を進める
出店審査に通過すると、楽天市場の店舗運営システムであるRMS(Rakuten Merchant Server)を使って店舗構築を進めます。RMSでは、商品ページの作成、店舗情報の登録、決済方法や配送方法の設定などを行います。
楽天市場で店舗を開店するためには、単に商品を登録するだけでは不十分です。ユーザーが安心して購入できるように、店舗情報、会社情報、配送ルール、決済方法、返品・交換条件などを整える必要があります。
主な準備項目は以下の通りです。
各種手続き
- 楽天市場の口座開設(口座開設まで2~3週間かかります)
- 商材審査(商材によって、追加の書類提出、審査が必要です)
- ルール検定(楽天市場で店舗を運営するにあたっての試験です)
店舗構築で行う主な作業
- 店舗情報の登録
- 決済方法や配送方法の登録
- 商品ページの作成
- TOPページの作成
- スマートフォンページの作成
楽天市場では、店舗ページや商品ページに関するルールが細かく定められています。画像枚数、リンク設定、カテゴリ設定、スマートフォンページの表示など、見落としやすい項目もあるため、チェックシートを使いながら準備を進めると作業漏れを防ぎやすくなります。
オープン審査で確認されるポイント
店舗ページが完成したら、RMSの申請画面からオープン審査を依頼します。楽天市場の公式案内では、オープン希望日の5営業日前までに審査依頼を申請する流れが示されています。
オープン審査では、店舗情報、商品ページ、決済・配送設定、スマートフォンページの表示、カテゴリ設定、各種リンクなどが確認されます。記載漏れや画像不足、リンクミス、設定不備がある場合は修正が必要になるため、開店希望日が決まっている場合は余裕を持って準備を進めましょう。
特に、商品名、価格、画像、説明文、配送条件などは、ページ制作の前に整理しておくと店舗構築がスムーズに進みます。
オープン審査と同時に進めるべきこと
オープン審査で確認される商品ページが1ページでも、実際に販売する商品数に応じて、開店前に商品ページを準備しておく必要があります。
商品数が少ない場合はRMSで1商品ずつ登録できますが、商品数が多い場合は一括編集機能やCSV登録の活用も検討しましょう。CSV登録は料金や利用条件が関係する場合があるため、事前に出店プランや運営体制に合うか確認しておくと安心です。
商品ページでは、スペックだけでなく、商品の特徴、使用シーン、サイズ、素材、配送条件、よくある質問などを整理し、購入判断に必要な情報を入れることが大切です。あわせて、検索キーワードや競合商品を意識して商品名、キャッチコピー、画像、説明文を設計しておくと、開店後の運営も進めやすくなります。
店舗オープン後はどうする?
楽天市場で店舗を開店した後は、商品を登録して終わりではありません。売上を伸ばすためには、日々の店舗運営が必要です。
開店後に取り組む主な業務には、以下のようなものがあります。
オープン後の作業
- 受注対応
- 顧客対応
- 在庫管理
- 商品ページの改善
- アクセス分析
- 転換率の改善
- 楽天市場内広告の運用
- クーポンやポイント施策の実施
- お買い物マラソンや楽天スーパーSALEへの対応
- メルマガやLINE公式アカウントなどのCRM施策
楽天市場は集客力のあるECモールですが、競合店舗も多いため、開店しただけで売上が伸びるとは限りません。アクセス数、クリック率、転換率、客単価、リピート率などを確認し、継続的に改善することが重要です。
また、お買い物マラソンや楽天スーパーSALEなどの大型イベントに合わせて、クーポン、ポイント施策、広告、メルマガ配信を組み合わせることで、売上拡大を狙いやすくなります。
初めての楽天市場出店でつまずきやすいポイント
初めて楽天市場に出店する場合、つまずきやすいポイントは大きく3つあります。
1つ目は、開店までの作業量を少なく見積もってしまうことです。出店審査に通過した後も、RMSでの設定、商品ページ作成、配送設定、TOPページ作成、スマートフォンページ作成など、多くの作業が発生します。
2つ目は、楽天市場のルールを十分に把握しないままページを作成してしまうことです。楽天市場には、店舗構築や商品ページに関する独自のルールがあります。ルールを確認せずに作業を進めると、オープン審査で修正が多くなり、開店までの期間が延びる可能性があります。
3つ目は、開店後の運営計画が不足していることです。楽天市場で成果を出すには、開店準備だけでなく、開店後の集客、広告運用、ページ改善、イベント対策まで考えておく必要があります。
楽天市場の開店方法を調べている段階から、開店後にどのように売上を作るかまで設計しておくと、店舗運営の立ち上がりが安定しやすくなります。
楽天市場の開店は審査対応と運営準備が重要
楽天市場で店舗を開店するには、出店申し込み、出店審査、RMSでの店舗構築、オープン審査を順に進める必要があります。
楽天市場は集客力のあるECモールですが、開店までには書類準備やページ作成、各種設定が必要です。さらに、開店後も受注対応、広告運用、ページ改善、イベント対策など、継続的な運営が欠かせません。
初めて出店する場合は、開店をゴールにせず、開店後に売上を伸ばすための運営体制まで整えておくことが大切です。
ベイクロスマーケティングでは、RMSでの店舗構築から商品ページ改善、広告運用、販促施策、分析改善までを見据えた楽天運営代行を行っています。楽天市場の出店準備や開店後の運営に不安がある方は、まずはお気軽にご相談ください。





